NHK BSのドラマ「開拓者たち」がよかった!しかし!

このところNHKのドラマびいきです。

先日までは「坂之上の雲」に感動してました。司馬遼太郎の大ファンなのでこの本は多分4回は読みかえしたかな~009.gif

一番の見所、旅順陥落と日本海海戦はドラマとは思えないほど原作のイメージに近くそのお金のかけようには驚きました005.gif

NHKはすごい!

その流れでBSの「開拓者たち」をみました。こちらは全4回です。

あらすじは東北の寒村で子供が多くひもじい生活をしているが大戦前に希望の地「満州」に行って国家事業として開拓するという話です。

注目の女優さん「満島 ひかり」が主人公で東北弁がすごく上手です。

当時関東軍により「満州国」という日本の傀儡国家が作られました。(この辺は映画「ラストエンペラー」を観るべし。)

その豊かな大地を開拓して幸せな生活を歩んでるのですが、もともと中国人の土地を占領して耕している為に大戦も敗北するとソ連兵が攻め込んできます。

そうすると関東軍は、さっさと撤退していきます。そして開拓者の男性たちは、前線に送られます。

残った女性や子供は情報が伝えられず、残って中国人の反乱に抵抗しながら結局自害する者や。

関東軍の列車や車には乗せて貰えずひたすら餓えに耐えながら歩いて避難する者。

降伏して捕虜となりシベリア抑留か共産党に自己批判の毎日を送らされる者とに別れます。

そして数ヶ月が過ぎ帰国が可能になるのですが。帰ってきたら帰ってきたでやっぱり食糧難で厄介者にされ、今度は栃木県の那須を第二の開拓地にするべく集まり原野を大変な労力で開拓します。

那須高原は皆さんもご存知のツーリングスポットで牧歌的な豊かな大地というイメージがありましたが、実はこの方たちが開拓して現在のようになったのを知りすごい驚きです005.gif

最後にはだんだん抑留や裁判を受けていた夫たちが帰ってきて幸せになっていくという話しですが、なんか引っかかるところがあるというか意図して作られたのか、関東軍がさっさと撤退して一般市民は情報を得られず右往左往するところになにやら今回の原発騒動と重なります

今回も東電のお偉方は東京本社で安穏な暮らしをしていて、後で公開された放射能予測装置スピーディーの公表を遅らせ何も知らない一般市民はどんどん放射線の高いほうへ避難していく結果となりました。

勿論この場合の関東軍のような立場の人は早々と情報を得て家族を安全なほうへ避難させ、自らも避難した公的な職業の方もたくさんいます。

戦時中ならともかくこの現代でも情報は操作され一般の方には届かないようになってます。

このようにこのドラマを見て思ってしまう自分はへそまがりなのかな!?

とつい長文になってしまいました。
by vip-bros | 2012-01-25 18:19 | 日々思う事
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